賛否両論! 『電気ポット』は傑作か駄作か?(あるいは普通か……)

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ある人には爆発的に面白く、ある人には全くおもしろくない作品、『電気ポット』。
その評価は天と地ほどにも分かれる。

高校生にはたいへんウケるという説もあり。
他の年齢層や性別にはどうなのだろう?
『火星パンダちとく文学』の巻頭を飾る作品でもあり、
僕としては編集者としてこの件にたいへん興味があるのでした。

みなさんの意見はどうか?
教えてください。

村松恒平

 

■これが問題の電気ポットカー!

  電気ポットカー  火星紳士

電気ポット。をめぐるステキなストーリーを考える。

 しかし家にはポットは無い。湯は鍋で沸かす。実物が無いのでイメージが湧かぬ。故にくだらぬ事しか思いつかないのである。

 例えば、電気ポットスポーツ。

 電気ポット投げ! ハンマー投げのようにポットを投げる。村おこし?
 電気ポットスキー! 両足にポットを履いて、猛スピードで直滑降!
 電気ポットスキューバー! ポットを抱いて湯出口から空気を吸って潜る。ゆっくりと回転する愛。 これじゃ変態。

 電気ポットマシーン。
 
 電気ポットロボ! 巨大湯沸かし器。
 電気ポットシャベル! 土をすくってその後は?
 電気ポットカー! ポットの下にタイヤが付いていて、時速30キロで走る。

 ん? イイかも。

 ……。ポットだから、お湯が沸く。湯に浸かりながら移動できるオープンカー。露天風呂の気分でどこへでも行けるのだ。お湯はヌルめ、長く入っていられるし。揺れるとこぼれるので半身浴が基本だ。これで女をナンパする。全裸か半裸。百歩譲って水着姿でないと乗車は認められない。それ用に、レモンイエローのビキニも用意する。完璧だ! 動くリゾート! このまま本物のリゾートに出かければ、行き帰りのつまらない時間がすべて有意義に使えるわけだ。サイコー! ナイスアイデア! 
 などと、アホな事しか思いつかぬのだ。

 とまあ、そんな経緯もあって電気量販店に出かけた。買うつもりは無い。

 初日。電気ポットを見る前に高級マッサージチェアのコーナーで、うおおスゴイスゴイとマッサージしまくり、5台をハシゴしているうちに閉店時間となった。ポットは見れず仕舞い。揉み返しで気分が悪くなる。

 2日目。今度こそ電気ポットを見るぞと意気込んだのだが、またマッサージチェアでモミを試す。うーん気持ちイイ。メーカーによって強めに揉むところと、やさしく刺激するものと違いがある。首が得意なところ、足が得意なところ、色々である。これはメーカーのコンセプトがそれぞれハッキリしてるのだなあと、深くうなずく。ついつい揉みの強いところを選んでしまいがちだが、そこをあえて、ソフトなマッサージプランを出しているということは、こちらの方が実は疲れが取れるのだろうか。強すぎる揉みは、逆に疲れてしまうのだろうか。などと考える。そうこうしているうちに携帯電話がなって、飲んでるから来いと連絡が入り、ポットは見れず、そのまま飲み会へ。

 3日目。ついに電気ポットのコーナーにたどり着く。

 ? 俺は目を疑った。電気ポットだらけなのである。60個程の乳白色の円筒形の物体が平たく積まれた箱の上に密集して並んでいるのである。多い。予想以上の盛況振りである。こんなにホットなのか、電気ポット。熱いぞ電気ポット! 

 しかし、最近の電気ポットは、イカツイ。家電にあるまじきデザインだ。ツッパリ君のヘアースタイルのようなコワモテの皆さんがズラーッと勢揃いしている光景は軍隊のマスゲームのようにも見える。何なのだ。何故そんなに威圧的なのだ。

 まさか、電子頭脳を得た彼らは反逆を? そういえば、彼らは自由に液体の温度を調節できる。ということは様々な細菌やバイオ細胞なども培養できるわけで、つまり、生物の生態系に影響を与える事が可能なのだ。もし、このまま彼らが進化し続ければ、生命さえも作る。そうか、そうだったのだ! 彼らが次の時代の覇者かもしれない。可能性はある。体内で有機物を合成できる電化製品。だからこんなに威圧的なのだ! 
 
 デモンストレーションで電源の入っていたポットは、なんの前触れもなくいきなりものすごい音で沸騰したりする。
 さっき沸騰したじゃないか、また沸騰するのか。それも次々と次々と、それぞれのメーカーごとに沸騰する、湯気を出す。シュゴゴゴ、ブシュブシュ! ブシャ! ブシ! ブショ! ブシ! シュボボボボ! 凄まじい音である。
 しかも、輪唱である。重奏である。なんなのだ君らは! 何を訴えておるのだお主らは! 疲れる、ビビル。こんなに自己主張する家電も珍しいのである。これに匹敵するのは、昔の洗濯機の脱水音くらいだ。しかも、洗濯物が偏っていて変な感じでグアッタンゴットンなるやつである。こんなものが部屋にあったら、落ち着いて本も読めぬではないか!

 ふう……。俺はとんでもない物を相手にしようとしていたのだ。デカイ。ゴツイ。イカツイ。むやみに沸騰する。そいつらが隊列を組んで並んでいる、
 小さきロボット兵士。反抗中。
 皆でお茶を入れる。反抗中。
 皆で湯気をだす。反抗中。
 蒸気で壁を濡らす。反抗中。
 うーん、こんなことしか思いつかぬ。疲れた。ヘトヘトだ。なのに電気ポットの話を書かねばならぬとは。俺は困った。非常に困っているのである。

 帰りにマッサージをもう一度やった。あんまり来ると嫌な客になってしまうので、ほどほどにしなければと思う。温泉にいきたい。電気ポットカーで。
 

 

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